石体は
八百万の神々が棲むところ
天神さん
ねこ神さん
弁財天
ゆくさんもいさん
三夜さん
権現さんのところ
納骨堂のところ
記念碑のところ
お稲荷さん
ツユ子さんの、畑の前
若宮さん
さんていさん
山の神様
石体のムラのあちこちには
石仏や石のご神体がある。
その昔
肥前 草野鎮永の奥方と子供が
龍造寺隆信との戦の時に石体に逃れ
身重の奥方はこの地で
子供を産んだと言われる。
草野鎮永は龍造寺隆信の幕下の倉町信俊(鍋島信生の弟)
の次男太郎三郎を養子に迎え、草野家を継がせている。
草野家がこれ以上争いごとを起こさぬための
見張り役だったのだろう
奥方は城に戻ることはできなかった。
もし奥方に男の子が生まれれば
見張り役に殺されてしまう。
草野家の奥方と家臣数人
人里離れた山奥で
想い、祈りをささげた場所
毎年4月13日の草野家菩提寺「功岳寺(唐津市浜玉町)」の法要には
今でも石体村から三名参詣するしきたりとなっている。
奥方のお里帰りなのだ。
山伝いに逃れて来られた奥方とお世継ぎをお守りするために
石体にはたくさんの神々が祀られた。
奥方はどんな人だったろう
無念だったろうか
城に帰りたかっただろうか
石体を気に入ってくれていたはずだ
今では奥方が、石体を守る神様になったのだから
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